【第31回】カナダでのトレーニングの続き
さて、次の日ももちろん湖でのトレーニングがありました。
ホント思い通りにならないオール野郎です。でも、へとへとになりながらも、何回もトライして、頑張って、なんとなくまっすぐ前にすすめることと、まっすぐ後ろにすすめることができるようになって来ました。
そして、次に教わったのが、ボートを回転させる技です。左右一緒同時に反対方向に回すのです。そうすることで、一瞬に一人でボートを簡単に右でも左でも回すことができるのです。
なんとこれもまた、難しい!!何回も何回も練習しました。そして、なんとなく回せるようにはなって来ました。そして、その日の午後は、実際にコースを下るということになりました。「やった~~!」
作って来たサンドイッチを綺麗な景色の中で食べ、ゆっくりして、午後に備えました。
リックのガイドで、全員乗り込み、出発です。
激流の名前を教えてもらいながら、下って行きます。この川では、「マインフィールド(地雷原)」とか
「Zドラック」とか5か6つ名前の付いた激流がありました。
その中でも一番難しいのが「Zドラック」で、要するにゼット(Z)の字の様に下っていくということです。特にオールラフトなので後ろ漕ぎをメインに下っていくので、そうなります。実際には、クランクのような感じです。次の日から、毎日ここを降ることになるのですが、ここだけはいつも緊張するところでした。
ここは、写真ポイントでもあり、ガイドが漕ぐのに忙しいところでもあります。
その日は、もう一本降って、片付けをして帰りました。
次の日です。その日は、いきなりテストをするので、勉強をしますということで、もちろんリックが先生で5ページほどのテキストが配られ、ここのジャスパー国立公園の自然のことや、もちろんラフティングのこと川のことをいろいろと学びました。約2時間弱です。実は、このテストでこのバンフ・ジャスパー国立公園からのラフティングガイトとしてのライセンスが発行されるのです。
そして、1時間書き込みのテストをしました。今の今習ったことばかりなので、わりと簡単だったと記憶しています。もちろん、テストは英語です。そんなこんなで午前中が終わりました。
午後は、もちろん川下りです。順番にしか、ガイドできないし、このころから少しずつなかなかガイドアップできない上達できない自分にフラストレーションが溜まっていった記憶があります。
そして、2日か3日たったある日、明日から3日間レスキュー3の講習を受けてもらいます。とリックから言われました。実際に受けてみて思ったのは、体系的まとめられていてすごくいい講習だったと思いました。ただ、その当時の英語力では、7割習得できたのかなという感じです。なんとかライセンスは、もらいましたよ。
そして、ガイドアップまで更に1週間以上かかりました。僕の中では、俺はニュージーランドでは、ガイドだったんだ!という自負もあったし、「なんでだー」と1週間苦悩の日々を送ったことを覚えています。
で、トレーニにグが始まって3週間がたとうとしていたある日やっとガイドとして認められたのでした。本当に嬉しかったことを覚えています。「明日から楽しいツアーやるぞー!」と思ったことを思い出します。
ではでは、また次回!