【第24回】 帰国
帰国。久しぶりの日本。
日本を飛び出して、2年近くが経っていた。
思えば、いろいろな国に行き、いろいろな経験をしてきた。
一番大きかったのは、ラフティングとの出会い。
今は気軽に海外に行けるし、情報もインターネットを使えば簡単に手に入る。でも僕が、海外に行っていた時代はもっとアナログで、情報は、本または人からであった。まだ見ぬ世界への憧れ、期待、不安は今以上だった。いろいろな人と出会い、経験をつんで、自分のしたいことも見つかった。とりあえず帰国はするが、また、日本をでて海外でラフティングの仕事をするためにバンコク往復の1年オープンのチケットを日本円にして当時約2万円くらいで買ったのだった。
無事に成田に到着。飛行機が、遅れて夜10時到着予定が11時を過ぎていた。
久しぶりの日本。表現は難しいが、各国の空港は、いつも違った匂いがするように思える。
成田に着いたとたんこのどくどくの空気間で日本に帰ってきたなーと実感する。
「帰ってきたぞー」
成田空港でリムジンバスに乗って、茅場町のバスターミナルへ。首都高から眺める東京の風景。宿をどうしようかなとなんとなく考えてはいた。萱場町のバスターミナルについたのは深夜1時近くだった。
本当は、オーストラリアでエアーズロックでシェラトンでの仕事を引き継いで、しばらく一緒に働いたトムのところに泊めてもらうつもりでいた。でもこんなに遅いので電話もできす。日本だから大丈夫と思い、宿の情報をなにも調べていなかった。バスを降りていつものように、街チェックでちょっとうろうろしてみた。何の店も開いていない!!!!!えっ野宿しかない、なんとなく少し寒いので地下街へ行ける入り口があったので行って階段にすわってじっとしていた。しばらくすると、汚い服を着た女性?おばさん?が芝生というかなんとなく植物を植えているところに来た。そこで、いきなりおしっこをしはじめた!!日本でもこういうこともあるんだって感じだった。
その後、そこでなにも眠れず、朝5時を迎えるのであった。
朝7時を待ってすぐにトムに少し早いと思ったが電話をした。電話にでてくれて、東京まで車で迎えにきてくれた。1時間半くらいかかるというので近くのマックをを見つけて朝食をとって待つのだった。トムが来て車で東京をドライブするとなんと外車が多いんだと思い、「最近なに日本には外車が多いね!」というと「えっあれ日本車だよ。シーマっていうんだよ。」そう、私がいない2年の間に角が丸い車が増えていたのだった。なにか浦島太郎になった気分だった。
そして、信号で止まると横には、ギャルの乗った車が、思わず手を振ってしまっていた。これは今思うと本当に海外ナイズされていたなーと思うのだが、今思えば、自分の性格上こんなことはしないはずなのに、何のためらいもなく女の子に声をかけているのである。
時代も90年代初めと浮かれた時代だったが、僕は本当に浮かれていた!?
そして、トムの家で一晩泊めてもらった。オーストラリアとニュージーの話をたくさんしたのだった。
そして、次の日実家の奈良に帰ることに。実家の奈良に帰ったときの話はまた次回。