【第15回】大金持ちをだます?!
まず、ブラックジャックの基本を教えてくれました。あ、なんだ21かと心の中で思いました。で「わかった、わかったよ。」ということ1度だけプレーをして、今度は、「じゃあ、絶対に勝つ方法を今から教えるよ。」ということで、教えてくれました。
まず、勝つためには、1対1のプレーでディーラー(配る人)いることが条件になり、簡単にいうとディーラーと1人が組んでだますようなものでした。詳しくいうと、ディーラーは、対戦相手の横にいるので、配ったあとのカードが見えるので、そのカードの数字を手で何気なく僕に教えてくれるのです。人差し指、中指、薬指、小指は、1です。親指は、5です。手を裏返すと10です。これで、すべての数字を表すことができるのです。で、相手の持ち札がすべてわかるので負けることはないということでした。
で、何回か練習をしました。えっ、でもこんなの人をだましてるジャン!!と思いました。その男は、次にこんなことを言い出しました。「俺の知り合いに社長でいくつも会社を持っている大金持ちがいるんだ。そいつを連れてくるから、そいつからお金を巻き上げよう。」というのです。僕は、「No!No!No! 」と強くいいました。「それに、僕はカジノするお金なんかないよ!!」といいました。その男は、「大丈夫、じゃあこうしよう。金は、俺が出すから、それで、負けてなくなったらそれで終わり。勝ったら、俺が金を出してるから、俺が6割、お前が4割という取り分でいこう。」「No! No!I don’t want to play. 」そうしたら、その男は、「実は、今娘が病院に行っているんだけど、俺の妻が病気で手術をうけないと助からないんだ。それには、たくさんのお金が必要なんだよ。だから助けほしい。」と言ってきました。「・・・・」僕は、なんと答えていいのか、躊躇していると、男は、すたすたと部屋を出て行き、「電話をしてきたから、社長があと30分ほどでくるから」と言ってきました。「No~!I don’t want to play. OK! 」男「私の妻が死ぬんだよ。助けてほしいんだよ!お前は、損することはないし、この500ドル(US)を使ってブラックジャックをプレイしてくれればいいんだよ。それでお金が入って来るんだよ。」
絶対おかしい と心の中で思っていました。
でも、今どこにいるかもわからないし、どうやって逃げていいのかも
わからない!バルコニーには、背の高い男もいたし、どうしよう!?
僕は、どうしようもなくそこにいるしかなかったのでした。
多分30分どころか、15分くらいでその社長がやってきました。
では、次回をお楽しみに!